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 住友大阪セメント(株)、リチウムイオン電池用正極材料「リン酸鉄リチウム」の事業化を推進

発表日:2009.05.28


  住友大阪セメント(株)は、次世代の中・大型リチウムイオン電池の正極材として期待されている「リン酸鉄リチウム」の事業化を推進すると発表した。今後、2010年度中に年産1千トンレベルの量産プラントを立ち上げ、ハイブリッド自動車、電気自動車、太陽光発電における蓄電等の定置型用途での早期採用を目指すという。従来、リチウムイオン電池の正極材料には、コバルト酸リチウム等の酸化物が使用されているが、希少で高価な金属の使用、安全性の問題、高温特性の問題等それぞれに課題を抱えており、電池の大型化には問題があった。同社は、1980年代より培った水熱合成法によるナノ粒子製造技術を駆使し、安全で安価な鉄を利用したリン酸鉄リチウムの開発に成功。2007年12月稼働のパイロットプラントでは、量産化技術を確立している。同社の水熱合成法は、高品質で低コスト、かつ環境に配慮した循環型プロセスという特長があるという。

情報源 住友大阪セメント(株) ニュースリリース(PDF)
機関 住友大阪セメント(株)
分野 地球環境
キーワード 太陽光発電 | ハイブリッド車 | リチウムイオン電池 | 電気自動車 | 電極 | 住友大阪セメント | リン酸鉄リチウム | 蓄電
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