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 千葉大学、ハイパースペクトルカメラで撮影したNO2の空間分布イメージを紹介

発表日:2018.07.31


  千葉大学は、国産のハイパースペクトルカメラを用いて撮影した二酸化窒素(NO2)の空間分布イメージを紹介した。大気汚染物質のひとつであるNO2は、高濃度であれば目視することが可能であるが、通常は人間の眼で確認することができない。また、大気をサンプリングして1時間ごとに計測する現行の大気汚染監視体制では、大気汚染物質の濃度や性質の時間的・空間的変化を把握することが難しい。同大は、通常のカラーカメラよりも高い性能(波長領域:400〜750 nm、波長識別能力:約1,000バンド)を有する国産ハイパースペクトルカメラSIS-Hを用いて、千葉大学および成田空港周辺の撮影と画像解析を行った。その結果、1) 交通量の多い高速道路等に由来する大気NO2濃度分布の特徴や、2)飛行機の排気ガス中に含まれるNO2が移動する様子を20秒間隔で連続的にとらえることに成功した。ハイパースペクトルカメラを用いたリモートセンシング手法は、広範囲の水蒸気や大気汚染気体分布の監視に有効であることが示唆されたという。

情報源 千葉大学 ニュース
機関 千葉大学
分野 大気環境
キーワード 二酸化窒素 | NO2 | 千葉大学 | ハイパースペクトルカメラ | 吸収スペクトル | リモートセンシング手法
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