(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、東北大学多元物質科学研究所の河村教授らのグループが、NEDO事業の一環として、医療用として身体の内部撮影などに使われるMRI(磁気共鳴断層撮影法)を使い、リチウム電池の内部を断層撮影することに成功したと発表した。リチウム電池は、携帯電話やノートパソコン等に使われ、最近は、電気自動車用にも開発が進んでいる一方で、安全性や劣化の課題がある。また、同電池は通常、金属容器に収められ、内部にも金属を多く含むため電波が透過できず、MRIは使えないとされていた。今回、河村教授らは、ガラスやプラスチックを用い、電極の配置などを工夫したリチウム電池を作成し、内部のMRI画像を世界で初めて測定することに成功。これにより、電池中でのリチウムイオンの分布や、充電・放電を繰り返した場合の電解液の分解やガスの発生などを、MRIの画像として検出することができ、安全性や劣化防止技術の開発に役立つという。
情報源 |
(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) プレスリリース
東北大学 プレスリリース 東北大学 プレスリリース(PDF) |
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機関 | (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 東北大学 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 新エネルギー・産業技術総合開発機構 | NEDO | 電極 | 東北大学 | リチウムイオン | リチウム電池 | MRI | 安全性 | 劣化 | 電解液 |
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