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 東京理科大と愛媛大、河川におけるマイクロプラスチック汚染の実態を解明

発表日:2018.10.31


  東京理科大学と愛媛大学の研究グループは、全国の河川でマイクロプラスチック(MP)調査を実施し、MP汚染の実態を解明したと発表した。同研究グループは全国29河川・36地点において、簡易プランクトンネットによるMP採取を行い、各河川の平常時のMP濃度(単位:個/m3)を測定した。その結果、1)全国平均値は1.6個/m3と算出され、日本の周辺海域で報告されているMPホットスポットの値(世界平均の27倍、3.74個/m3)の1/2程度であること、2)MP濃度と調査地点上流の「人間活動の活発さ(指標:人口密度、市街地率)」は有意な正の相関関係にあること、3) MP濃度とBOD(生物化学的酸素要求量)・DO(溶存酸素量)・T-P(全リン)・T-N(全窒素)の年平均値は相関関係にあること、4)「水質汚濁に係る環境基準水域類型(環境省)」の汚濁レベルが高い河川ほどMP濃度が高いことを明らかにした。今後、洪水時の河川における補完調査を行うとともに、河川の横断面におけるMP濃度分布の計測を行い、日本の河川から海洋に流出するMPの輸送量の把握などに取り組みたいという。

情報源 東京理科大学 プレスリリース
愛媛大学 プレスリリース
機関 東京理科大学 愛媛大学
分野 ごみ・リサイクル
水・土壌環境
キーワード BOD | DO | 東京理科大学 | ホットスポット | マイクロプラスチック | 愛媛大学 | 簡易プランクトンネット | T-P | T-N | 水質汚濁に係る環境基準水域類型
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