国内ニュース


 日本学術会議、提言「サマータイム導入の問題点:健康科学からの警鐘」を公表

発表日:2018.11.07


  日本学術会議は、平成30年11月7日に提言「サマータイム導入の問題点:健康科学からの警鐘」を公表した。この提言は、低炭素社会の実現と暑さ対策としてのサマータイム導入案(日本オリンピック組織委員会)に対する慎重論において、科学的な視点や根拠が不足していることから、サマータイムの現状に関する知見や、暑さ対策としての実効性や問題点を整理し、結論したもの。学識経験者12名・公的研究機関の研究者2名からなる基礎生物学委員会・基礎医学委員会・臨床医学委員会合同「生物リズム分科会」における議論を踏まえて、1)サマータイムは「生物時計」の機能を損ね、その結果睡眠不足を起こし、睡眠障害の リスクを高め、急性心筋梗塞の発生率を高めることから、日本ではサマータイムの導入は見合わせるべきである、2)通勤通学時の暑さや就寝時間帯の室内温度の上昇などをもたらし、「家庭内熱中症」のリスクを高めることから、多くの国民の健康を危険にさらすべきでないとしている。

情報源 日本学術会議 トップ・ニュース
機関 日本学術会議
分野 健康・化学物質
キーワード 低炭素社会 | 日本学術会議 | サマータイム | 健康科学 | 暑さ対策 | 生物時計 | 睡眠不足 | 睡眠障害 | 急性心筋梗塞 | 家庭内熱中症
関連ニュース

関連する環境技術