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 徳島大学など、UV-LED照射によるHPAIウイルス等不活性機構を解明

発表日:2018.12.13


  徳島大学、京都府立医科大学および日本フネン(株)の共同研究グループは、紫外線LED光源(UV-LED)照射による高病原性鳥インフルエンザウイルス(HPAI)を含むA型インフルエンザウイルス不活化機構を解明したと発表した。近年、UV-LEDの普及・利用拡大が進み、各種光源の病原性微生物などに対する効果が報告されている。同研究グループは、既往研究において近紫外線LED照射による病原性細菌の殺菌効果などを明らかにしてきたが、インフルエンザウイルスに対する効果は報告例も少なく、未解明であった。今回、H1N1亜型ウイルスに3つのピーク波長(280 nm、310 nm、365 nm)のUV-LEDを照射し, 不活化効果の本格的な評価を行った結果、すべてのUV-LEDで不活性効果(感染力:1/100~1/1000以上)が確認された。また、宿主細胞内のウイルスRNAの動態を定量的RT-PCR解析によって調べたところ、UV-LED照射がRNAの増殖、複製および転写を抑制したことが示唆された。今後、インフルエンザウイルス感染予防への実用化に向けて、スケールアップや用途に応じた評価手法の改良を進めていくという。

情報源 徳島大学 新着情報
機関 徳島大学 京都府立医科大学 日本フネン
分野 健康・化学物質
キーワード 日本フネン | RNA | 徳島大学 | 京都府立医科大学 | 紫外線LED光源 | UV-LED | 高病原性鳥インフルエンザウイルス | インフルエンザウイルス | H1N1亜型 | 定量的RT-PCR解析
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