北陸先端科学技術大学院大学と東京大学は、機械や電気回路の材料・デバイス開発や、創薬の分野に利用されている高分子の「相転移」現象を応用した、新しいコンセプトの「人工光合成」システムを開発したと発表した。同研究グループは、再生可能エネルギー社会の実現に資するために、光エネルギーなどの外部からの刺激を受けて、可逆的に親水性と疎水性が変化する高分子を合成し、その水素生成機能などを評価した。この高分子は、ポリ(N-イソプロピルアクリルアミド)に電子伝達分子であるビオロゲンを導入したもので、従来システム(溶液システム)に見られる、機能性分子や触媒ナノ粒子の分散に由来する機能低下を克服できることが確認された。粒子凝集を抑制すると同時に、あたかも機能分子間に駆動力を生じさせるような、電子伝達を加速する光エネルギー変換システムとしての活用が期待できるという。
情報源 |
北陸先端科学技術大学院大学 ニュース・イベント
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機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 東京大学 |
分野 |
環境総合 |
キーワード | 東京大学 | 北陸先端科学技術大学院大学 | 高分子 | 相転移 | 人工光合成 | 再生可能エネルギー社会 | 可逆的 | 水素生成機能 | 電子伝達 | 光エネルギー変換 |
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