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 九大と宮城大、磯焼け海域のウニ養殖と環境回復等に「クローバー」を活用する技術を紹介

発表日:2019.06.17


  九州大学と宮城大学は、マメ科植物の「クローバー」によるウニ養殖の技術開発成果と、その展開方向などを紹介した。全国の沿岸部において、ウニの大量発生と海藻類の食べ尽くしによって生じる「磯焼け海域」が拡がっている。磯焼け海域のウニは身入りが悪く、商品価値が低いことから、産地では藻場の回復なども期待しつつ、「痩せウニ」の駆除・処分を行っている。両大学は、海藻類に代わるウニ養殖飼料として「クローバー」を選び、約2ヶ月にわたってキタムラサキウニに給餌し、肥育状況などを検証した。その結果、可食部である生殖巣の成長や、味に関係する成分は従来飼料(コンブ)と同等で、生殖部の色はコンブよりも鮮やかとなり、健康効果が期待できる不飽和脂肪酸が含まれていることなども確認された。この栽培技術は2019年3月に特許出願されており、ウニ養殖産業における展開はもとより、磯焼けの抑制や沿岸環境の回復などにおける効果発現も期待できるという。

情報源 九州大学 プレスリリース
宮城大学 プレスリリース
機関 九州大学 宮城大学
分野 環境総合
キーワード 九州大学 | 磯焼け | 特許 | マメ科 | 宮城大学 | クローバー | ウニ養殖 | 沿岸環境
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