国内ニュース


 東京農工大、カシューナッツ殻油で製造した機能性ポリマーの特長を紹介

発表日:2019.08.05


  東京農工大学は、研究成果や特許の実用化を目的とする「新技術説明会(共催:科学技術振興機構)」において、カシューナッツの殻を粗原料とする機能性ポリマーの特長などを紹介した。カシューナッツ主産地では、殻つきナッツの加工処理において、未利用・非可食な「殻」が大量に発生する。同大学は、こうした殻から抽出したオイルを原料として、アリル化、チオール・エン反応による光重合を用いることで、室温で塗膜、フィルム、シートへの成形が可能な無色透明なフレキシブル材料を開発した。製造過程にホルムアルデヒドや重金属触媒などを使用せず、製品は光学的に透明で、耐熱性、速乾性などが高く(市販品比)、既往研究では課題のひとつであった経時的な性能劣化の克服に成功した。また、室温で成形が可能であるため、さまざまな分野における活用や、新規材料開発への展開も期待できるという。未利用バイオマスの有効利用に関して、東南アジア諸国との国際共同コンソーシアム形成に取り組んでいるという。

情報源 科学技術振興機構 新技術説明会 東京農工大
科学技術振興機構 新技術説明会 東京農工大学 発表資料(PDF)
機関 東京農工大学
分野 ごみ・リサイクル
環境総合
キーワード バイオマス | 科学技術振興機構 | 東京農工大学 | 重合 | カシューナッツ | 新技術説明会 | アリル化 | チオール・エン反応 | カシューナッツ殻油
関連ニュース

関連する環境技術