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 極地研、ホホジロザメを対象とするバイオロギング調査の成果を紹介

発表日:2019.08.09


  国立極地研究所は、ホホジロザメのバイオロギング調査を行い、捕食行動に関する新しい知見を得たと発表した。ホホジロザメはオットセイなどを捕食するサメで、南アフリカでは狩りの最中に海面でジャンプすることが観察されている。これまで、狩りの成功率、頻度、時間帯などに関する目視調査が行われてきたが、水中での行動や捕食行動の詳細は分かっていなかった。今回、ホホジロザメの集まる海域のひとつ「ネプチューン諸島(オーストラリア)」において、加速度、深度、遊泳速度を測定する小型記録計や、ビデオカメラなどの各種バイオロギング機器を8匹のサメに取り付け、それら行動を計測したところ、オットセイを追尾するときの一連の行動が明らかとなり、夜間に(視覚に頼らずに)捕食した可能性などが示唆された。データを蓄積するとともに、記録計等の改良・開発を進め、ホホジロザメの捕食戦略や、環境要因(地形や水の透明度など)の解明などにつなげていきたいという。

情報源 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所 研究成果・トピックス
機関 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所
分野 自然環境
キーワード オーストラリア | 国立極地研究所 | ホホジロザメ | バイオロギング | 捕食行動 | オットセイ | ネプチューン諸島 | 遊泳速度
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