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 京大と東大、葉の形状がオトシブミの葉を巻く行動を妨げとなっていることを発見

発表日:2019.09.18


  京都大学と東京大学の研究グループは、特定の植物の葉を巻いて「揺籃」を作る昆虫として知られている「オトシブミ」が、切れ込みのある葉を加工できないことを実証した。チョウをはじめとする数種の昆虫は、葉の形状に関する視覚的情報を利用していることが知られている。しかし、葉を物理的に加工する習性をもつ昆虫と葉の形状の関係については十分な調査研究がなされてこなかった。同研究グループは、葉の形状が異なるシソ科ヤマハッカ属植物2種(葉のかたち:楕円形/顕著な切れ込みあり)を用いて、国内に広く生息しているムツモンオトシブミの揺籃形成行動を観察した。その結果、オトシブミのメス(成虫)は人為的に切れ込ませた葉を好まないことや、加工する前に葉を調べるために行う歩行(踏査)が忌避されていることを発見した。

情報源 京都大学 研究成果
東京大学 大学院 理学系研究科・理学部 プレスリリース
機関 京都大学 東京大学大学院 理学系研究科・理学部
分野 自然環境
キーワード 東京大学 | 京都大学 | 揺籃 | オトシブミ | 葉の形状 | ヤマハッカ属 | ムツモンオトシブミ | 踏査
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