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 横浜国大など、半導体レーザー照明の部材に適したセラミックスの省エネ製造技術を開発

発表日:2019.10.15


  横浜国立大学と(地独)神奈川県立産業技術総合研究所の研究グループは、半導体レーザー照明の部材に応用可能なセラミックスを、常温で緻密化する技術を開発した。半導体レーザーは直進性や単色性などに優れており、既にプリンターやプロジェクターに活用されており、自動車ヘッドランプの光源として実用化されつつある。同研究グループは、半導体レーザー照明の実用化・普及において、温度上昇に伴う波長変換部材の変形や発光効率の低下などを技術的課題ととらえ、蛍光体粒子と混合した酸化マグネシウム粉体を成形し、これに少量の水を添加した後、圧力(静水圧)を加えることで、耐熱性と熱伝導性の高い「蛍光体粒子分散セラミックス」の開発に成功した。このセラミックスの熱伝導率は、従来品の40倍以上(8 W/m・K)と評価され、蛍光体の劣化は見られず、高温で焼成したセラミックスと同様に高い密度と構造を有しており、少ない投入エネルギーで製造できる、半導体照明の波長可変部材としての利用が期待できるという。

情報源 横浜国立大学 プレスリリース一覧
(地独)神奈川県立産業技術総合研究所 トピックス
機関 横浜国立大学 (地独)神奈川県立産業技術総合研究所
分野 環境総合
キーワード セラミックス | 蛍光体 | 横浜国立大学 | 半導体レーザー | 神奈川県立産業技術総合研究所 | 常温 | 緻密化 | 波長変換部材 | 酸化マグネシウム粉体 | 静水圧
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