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 北大など、鳥のさえずりパターンが異なる原因に関わる遺伝子群を同定

発表日:2019.11.15


  北海道大学は、(国研)産業技術総合研究所と共に、近縁種の小鳥(キンカチョウとカノコスズメ)を用いて、さえずりパターンの異なる理由を、遺伝子の読み出し方(遺伝子発現制御)の違いから明らかにしたと発表した。鳥のさえずりは種ごとに異なるが、種分化の過程でどのような遺伝子情報の影響を受け、異なるさえずりパターンとなったのかは分かっていない。同研究グループは、さえずりが大きく異なる近縁2種と、その2種による雑種(F1ハイブリット個体)から、ゲノム上の各遺伝子の読み出しに関わる変異の有無を判定し、さえずり発声に重要な脳部位で約800個の遺伝子の読み出しに関わる変異を確認した。この2種間で異なる読み出し調節に関わる因子として、脳由来神経栄養因子(BDNF)を同定。実際にキンカチョウの脳内にBDNF作動薬を入れたところ、2週間投与された個体において、さえずりパターンが崩れたことを確認したという。

情報源 北海道大学 新着情報
機関 北海道大学 産業技術総合研究所
分野 自然環境
キーワード 産業技術総合研究所 | 北海道大学 | 種分化 | キンカチョウ | カノコスズメ | さえずり | 遺伝子発現制御 | F1 | 脳由来神経栄養因子 | BDNF
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