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 農研機構、ASFウイルスの伝搬リスクに関する動物実験の結果を公表

発表日:2020.02.17


  農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は、農林水産省委託プロジェクト「家畜の伝染病の国内侵入と野生動物由来リスクの管理技術の開発(平成30年度~令和4年度)」において、野生のニホンイノシシへのアフリカ豚コレラ(ASF)ウイルス感染試験を実施した。同プロジェクトは、口蹄疫、高病原性鳥インフルエンザおよびASFをはじめとする家畜の伝染病について、国内侵入の早期摘発やまん延防止等に必要な管理技術の開発を推進するもの。今回、研究課題「野生動物等を介した家畜疾病の伝播リスクを評価」の一環として、ニホンイノシシ4頭に東欧やアジアで流行している強毒なASFウイルス(Armenia07株)を接種し、感染の有無や、感染後の症状や病変を検証した。その結果、ASFウイルス流行株はニホンイノシシに感染することが確認され、豚と類似した症状を引き起こし、体外に排泄されることが明らかになった。ASFウイルスが日本に侵入した場合、野生イノシシによる拡散に対する警戒が必要になるという。

情報源 農業・食品産業技術総合研究機構 プレスリリース
機関 農業・食品産業技術総合研究機構
分野 自然環境
キーワード 野生動物 | 伝染病 | 農研機構 | ASF | 家畜の伝染病の国内侵入と野生動物由来リスクの管理技術の開発 | ニホンイノシシ | アフリカ豚コレラ | 感染試験 | 家畜疾病
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