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 富山大、出産方法と子どもへの愛着に関わる研究成果を発表

発表日:2020.02.18


  富山大学は、出産(分娩)の様式と子どもへの愛着(ボンディング、対児愛着)との関連は見られないとの調査結果を公表した。ボンディングは、母親から子どもに向けられる情緒的な関心や愛情のこと。これまで、同大学は、産後うつに関連してボンディングが悪くなることを明らかにしていた(Tsuchida et al., 2019、Kasamatsu et al., 2019)。しかし、産後うつの他にも、ボンディング障害のリスクがあるとされ、帝王切開による出産もその1つとされていた。今回、国立環境研究所が中核となり実施している大規模な疫学調査「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」に参加している母親(約83,000人)の産後1年時点のボンディングの程度を評価し、帝王切開のリスクを検討した。その結果、初産婦(初めての出産となる妊婦)と経産婦(妊娠経験のある妊婦)共に、帝王切開がボンディングにほぼ影響しないということが示されたという。

情報源 富山大学 ニュースリリース(pdf)
機関 富山大学
分野 健康・化学物質
キーワード エコチル調査 | 富山大学 | 子どもの健康と環境に関する全国調査 | 対児愛着 | ボンディング | 出産 | 分娩 | 帝王切開 | 初産婦 | 経産婦
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