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 JAMSTEC、マイクロプラスチックの検出・分類を「HSI」技術で高効率化

発表日:2020.03.31


  (国研)海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、マイクロプラスチック自動分析手法に関わる研究成果を公表した。JAMSTECは、文部科学省委託事業「海洋資源利用促進技術開発プログラム」のうち、「課題名:ハイパースペクトルカメラによる自動分析手法の開発(研究期間:2018~2022年度)」の中核機関となっている。従来のマイクロプラスチック計測技術は、採集ネットの曳航、粒子の分類、赤外分光光度計による材質分析等に多大な時間と労力を要し、300 µm以下の微小粒子を評価することが困難であった。同課題は、船上においてマイクロプラスチックの材質・形状・サイズ・個数を迅速かつ自動で分析できるシステムの実現に資する要素技術の開発を進めている。今回、新たな分析システムの中心となる「ハイパースペクトル画像診断(HSI)」技術について、実験室で計測条件の最適化を行ったところ、100 µmの微小粒子まで自動検出・素材分類できることが確認された。海水サンプルのろ過に金コートフィルター等を使用することで、約10秒でスキャンできるという。

情報源 海洋研究開発機構 プレスリリース
機関 海洋研究開発機構
分野 ごみ・リサイクル
キーワード 海水 | ハイパースペクトルカメラ | マイクロプラスチック自動分析手法 | 金コートフィルター | 自動分析 | 赤外分光光度計 | 材質分析 | ハイパースペクトル画像診断 | 濾過
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