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 環境省、平成20年度海洋環境モニタリング調査結果を公表

発表日:2010.06.17


  環境省は、平成20年度海洋環境モニタリング調査結果を公表した。同調査は、日本周辺海域における陸域からの汚染および廃棄物の投入処分に由来する汚染による、水質・底質への影響や海洋生物に蓄積される汚染物質の濃度、底生生物群集の個体数、浮遊プラスチック類漂流物の量等について調査し、海洋の汚染状況を把握することを目的としている。同調査は、日本周辺の海域を8年程度で一巡する計画となっており、今回は、東京湾から房総・伊豆沖合にかけて調査が行われた。その結果、陸域起源の汚染を対象とした底質調査では、PCB やダイオキシン類などの濃度が、過去に比べて高くなっていた海域があったほか、臭素系難燃剤であるHBCD が沖合域において東京湾内の測点よりも高濃度で検出された。また、東京湾奥で、重度の貧酸素環境による生物群集への影響が見られた。ただし、比較的高い濃度で検出された一部の物質も、人の健康に影響を及ぼすおそれはないと判断された。

情報源 環境省 報道発表資料
環境展望台「環境GIS 海洋環境モニタリングマップ」
機関 環境省
分野 水・土壌環境
キーワード モニタリング | ダイオキシン | 環境省 | 東京湾 | PCB | 底質 | 難燃剤 | 貧酸素水塊 | 海洋環境 | 底生生物
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