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 帝人(株)、シンガポール公益事業庁との排水処理技術の共同開発結果を公表

発表日:2010.06.29


  帝人(株)は、シンガポール公益事業庁(PUB)のNEWater計画の一環として開発を進めてきた、過酸化水素添加多段式オゾン処理技術(「HiPOx」)による高度水処理技術(促進酸化処理)のパイロット試験の結果を公表した。NEWaterとは、PUBが下水を飲用レベルまで高度処理した再利用水のこと。今回のパイロット試験では、通常のNEWater製造工程に用いられる、限外ろ過膜(UF膜)と逆浸透膜(RO膜)を組み合わせた処理法と、UF膜とRO膜の間にさらに「HiPOx」を追加した処理法の2つを同条件で運転し、得られた結果を比較した。その結果、「HiPOx」を用いた処理法では、通常の処理法に比べてRO膜の目詰まりが66%抑制された。また、汚染物質を「HiPOx」が分解することにより、RO膜を透過した水の水質改善のみならず、RO膜濃縮液(汚染物質濃縮液)についても、残留医薬品、環境ホルモンなどの汚染物質を大幅に減少できたという。同社は今後、PUBとの間で、より大規模な操業機での実用化試験を検討していく予定。

情報源 帝人(株) ニュースリリース
機関 帝人(株)
分野 水・土壌環境
キーワード 下水処理 | 高度処理 | UF膜 | RO膜 | シンガポール | 帝人 | オゾン処理 | HiPOx | PUB | NEWater
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