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 気象庁、平成22年(2010年)7月の北半球中緯度の高温の要因等について発表

発表日:2010.08.11


  気象庁は、平成22年(2010年)7月に、ヨーロッパからロシア西部をはじめとする北半球中緯度の多くの地域で顕著な高温となった要因について、同地域の対流圏全体の気温が非常に高く、また、偏西風の南北蛇行が非常に大きくなったためとみられると発表した。対流圏の気温が高くなったのは、エルニーニョ現象が波及するかたちで、インド洋等の熱帯の海面水温や大気の温度が上昇したことが一因とみられるほか、温暖化に伴う長期的な気温上昇が背景となっている可能性もあるという。また、同月は、北半球中高緯度における偏西風(寒帯前線ジェット気流)の南北蛇行が非常に大きく、蛇行の程度は1979年以降で最大規模であった。日本付近でも、梅雨明け後の1週間くらいに偏西風(亜熱帯ジェット気流)が北側に大きく蛇行し、暖かい太平洋高気圧に覆われた。このため、東日本で7月下旬の平均気温が過去最高記録を更新し、7月下旬以降、猛暑日を観測する地点が増加したという。

情報源 気象庁 報道発表資料
機関 気象庁
分野 地球環境
大気環境
キーワード 気象庁 | 猛暑 | ロシア | 偏西風 | エルニーニョ現象 | ヨーロッパ | 異常高温 | 対流圏 | ジェット気流 | 蛇行
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