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 東京大学、バイオ燃料として期待される微細藻類の遺伝子解析により、炭化水素の生産に関わる酵素遺伝子を特定

発表日:2011.07.11


  東京大学大学院農学生命科学研究科は、バイオ燃料として期待される微細藻類の遺伝子解析により、炭化水素の生産に関わる酵素遺伝子の特定に成功したと発表した。微細緑藻ボツリオコッカス・ブラウニー(Botryococcus braunii)は、ボツリオコッセンおよびメチルスクアレンというトリテルペン系炭化水素を大量に生産するため、代替石油資源として期待されている。今回、研究チームは、それらのトリテルペン生産に関わる3つの酵素遺伝子(SSL-1、SSL-2、SSL-3)の特定に成功し、SSL-1とSSL-2の組み合わせでスクアレンを生成し、SSL-1 とSSL-3の組み合わせでボツリオコッセンを生成するという、今まで知られていたものとは全く異なるメカニズムで炭化水素が生産されることを明らかにした。ボツリオコッセンの生合成に関する酵素遺伝子が特定できたことより、同藻種が「なぜ大量のトリテルペンを作るのか?」という謎を解明する手がかりが得られたことになり、同藻種による代替燃料生産の実現化に貢献することができるという。

情報源 東京大学大学院農学系研究科 プレスリリース
機関 東京大学
分野 地球環境
キーワード 炭化水素 | バイオ燃料 | 東京大学 | 石油 | 代替燃料 | 微細藻類 | 酵素遺伝子 | ボツリオコッセン | スクアレン | トリテルペン
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