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 環境省、東日本大震災の津波堆積物に対する処理指針を公表

発表日:2011.07.13


  環境省は、東日本大震災の津波堆積物に対する処理指針を公表した。現在、東北地方太平洋沖地震に伴う津波により、陸上に土砂・泥状物等(津波堆積物)が大量に堆積している(推計量:約1,300~2,800万トン)。津波堆積物中には、有害物質等が混入し、放置されると公衆衛生上や生活環境保全上の懸念が生じるものも含まれると考えられため、迅速な撤去、有効利用可能かの判断、適切な処理、を行う必要がある。同指針は、市町村等が津波堆積物の撤去・処理を実施するに当たっての参考となるよう、基本的な考え方や留意事項等についてとりまとめたもの。基本的な考え方として、1)腐敗による悪臭の発生、ハエなどの公衆衛生上問題となる害虫の大量発生、乾燥による粉じんの発生等が進行するおそれのある津波堆積物については、撤去前に薬剤等を散布するなどの応急対策を行う、2)処理に際しては、目視及び臭気による確認、現地スクリーニング、化学分析等により、津波堆積物の組成・性状を確認する、3)津波堆積物の組成・性状に応じて、埋め戻し材、盛土材等の土木資材やセメント原料としての有効利用を優先しつつ、有効利用が難しい場合は、組成や性状に応じて適切な処理方法を選択する、と示された。なお、既に撤去を行っている場合等、この指針に従った処理が困難である場合は、柔軟に適切な処理を行うこととしている。

情報源 環境省 東日本大震災津波堆積物処理指針(PDF)
機関 環境省
分野 ごみ・リサイクル
健康・化学物質
キーワード 廃棄物処理 | 環境省 | 有害物質 | 指針 | 生活環境 | 公衆衛生 | 東北地方太平洋沖地震 | 東日本大震災 | 津波 | 津波堆積物
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