(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、研究委託先の技術研究組合「次世代パワーエレクトロニクス研究開発機構(FUPET)」が、同一パワーとしては世界最小の完全空冷オールSiC(炭化ケイ素)インバータを開発したと発表した。インバータとは、電力の電圧や周波数を変換する電力変換器で、太陽光発電や風力発電、電気自動車の普及をはじめとする電力利用の高度化において、大きな役割を果たしている。また、SiCを用いたデバイスは、従来のシリコン(Si)半導体デバイスに比べて内部の電力損失が1/100と小さい等の特性があり、インバータの効率を大きく向上させるものと期待されている。今回開発したSiCインバータは、体積が500cm3、出力パワー密度は30kW/リットルの超小型で、産業用モーターの制御はもちろん、スマートコミュニティの実現に必要な電力変換や、電気自動車の小型化・軽量化・効率アップなど幅広い分野での利用が見込める。同プロジェクトでは、引き続きSiCインバータの設計の高度化を進め、さらなる小型・大容量のインバータの実現を目指すとともに、信頼性強化を進めるという。
情報源 |
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) プレスリリース
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機関 | 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 風力発電 | 太陽光発電 | 電気自動車 | 新エネルギー・産業技術総合開発機構 | NEDO | インバーター | 次世代パワーエレクトロニクス研究開発機構 | SiC | 炭化ケイ素 | FUPET |
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