国内ニュース

 環境省、自主参加型国内排出量取引制度（JVETS）第5期（2009年度採択・2010年度排出削減実施）の排出削減実績と取引結果を公表

  環境省は、自主参加型国内排出量取引制度（JVETS）第5期（2009年度採択・2010年度排出削減実施）が2011年9月末で終了したことから、同期におけるCO2の排出削減実績と取引結果を公表した。同制度は、温室効果ガスの費用効率的かつ確実な削減と国内排出量取引制度に関する知見・経験の蓄積を目的として、2005年度から同省が実施しているもの。これまで、のべ389の事業者が目標保有参加者として排出削減に取り組んでいる。その結果、目標保有参加者（一定量の排出削減と引き換えに、排出枠の交付を受ける参加者）は68社で排出削減量は96,996t-CO2であった。これは同68社の基準年度排出量の15.5%に相当する値であった。一方、取引参加者（排出枠の取引のみを行うことを目的とした参加者）は86社で、取引件数は41件、排出枠の取引量合計29,649t-CO2であった。なお、JVETSは、第3期より「排出量取引の国内統合市場の試行的実施」（試行スキーム）の参加類型の一つとなっており、排出量取引41件のうち、10件はJVETSと「試行スキーム」間での制度間取引であった。同省では、第6期（2010年度採択・2011年度排出削減実施）及び第7期（2011年度採択・2012年度排出削減実施）についても同制度の運用を行っていくという。

関連する環境技術

地球観測技術

燃料電池

ITS（高度道路交通システム）と自動走行システム

気候変動予測技術

代替フロン・ノンフロン