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 (独)交通安全環境研究所と東京大学、高速道路上のNO2濃度およびその車室内への影響調査結果を発表

発表日:2012.01.10


  (独)交通安全環境研究所と東京大学は、高速道路上の二酸化窒素(NO2)濃度およびその車室内への影響調査の結果を発表した。呼吸器系疾患の原因となるNO2については、大気汚染防止法に基づく大気環境基準により、様々な計測地点で監視が行われているが、工場・車道上等は適用外とされ、ほとんど計測が行われてこなかった。今回、両者は、NO2濃度の連続計測が可能な試験車を用いて、高速道路上と車室内のNO2濃度を計測。その結果、高速道路の車道上ほぼ全域で大気環境基準の1日平均値(0.06ppm)を超過するとともに、渋滞やのぼり坂の道路および総延長10km程度のトンネル内では、中央公害対策審議会の短期暴露指針値(0.2ppm)を超過する値が確認され、特にトンネル内では短期暴露指針値の10倍を超える値が確認された。また、車両の空調が外気導入モードの状態では、車室内も車道上とほぼ同様な濃度となるが、内気循環モードでは大気環境基準の1日平均値程度に抑えられることが確認された。両者は今後、自動車排出ガスに含まれる他の有害物質を含めて、さらに広範囲で調査を行い、実態把握により環境影響評価を実施していくという。

情報源 (独)交通安全環境研究所 プレスリリース(PDF)
東京大学大学院新領域創成科学研究科 プレスリリース
機関 (独)交通安全環境研究所 東京大学大学院新領域創成科学研究科
分野 大気環境
キーワード 東京大学 | 自動車排出ガス | 二酸化窒素 | 環境影響評価 | NO2 | 高速道路 | 大気汚染防止法 | 大気環境基準 | 計測 | 交通安全環境研究所
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