国内ニュース


 清水建設(株)、放射性物質汚染土壌から効果的に汚染物質を除去する分級・洗浄システムを開発

発表日:2012.01.18


  清水建設(株)は、放射性物質汚染土壌から効果的に汚染物質を除去する分級・洗浄システムを開発したと発表した。放射性セシウムは、粒径の細かい微粒子や粗粒子の表層に吸着しやすく、洗浄しても容易には溶出しない、という特性がある。今回開発したシステムは、篩(フルイ)・サイクロン装置に土壌を入れて微粒子を粗粒子から分離させる「分級処理」、微粒子分離後の土壌を洗浄槽の中で擦りもみ洗いすることで粗粒子表層に付着した微粒子を分離させる「洗浄処理」、超音波を洗浄液に照射して生じた衝撃波で粗粒子表層を剥離させる「超音波処理」からなるもの。システムの除染効果は、土質によって異なるが、当初の汚染濃度が40,900ベクレル/kgと69,500ベクレル/kgの汚染土壌を除染したところ、それぞれ2,400ベクレル/kgと5,700ベクレル/kgに濃度を低減でき、除染効果は最大94%となった。同社では、同システムを用いた除染により、セシウム汚染土壌の仮置き量、あるいは中間貯蔵量を大幅に削減できることから、早急にシステムを実用化し除染事業に貢献していくという。

情報源 清水建設(株) ニュースリリース
機関 清水建設(株)
分野 健康・化学物質
キーワード 清水建設 | 洗浄 | 汚染土壌 | 放射性物質 | 放射性セシウム | 除染 | 仮置き場 | 超音波 | 分級 | 中間貯蔵施設
関連ニュース

関連する環境技術