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 (独)宇宙航空研究開発機構など、「超広角コンプトンカメラ」による放射性セシウムの分布の高精度画像化に成功

発表日:2012.03.29


  (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)と(独)日本原子力研究開発機構(JAEA)及び東京電力(株)は、「超広角コンプトンカメラ」による放射性セシウムの分布の高精度画像化に成功したと発表した。同カメラは、宇宙ガンマ線の高感度観測をめざしJAXAの宇宙科学研究所(ISAS/JAXA)で開発中の装置で、地上応用では、広い視野(ほぼ180度)と放射性物質の核種を識別する能力を生かし、敷地や家屋に広く分布した放射性セシウムを画像化できるのが特長。これにより、サーベイメーター等を用いた従来の調査では困難であった、屋根などの高所に集積する放射性物質も画像化することが期待されている。今回、3者は、2012年2月11日に、計画的避難区域に指定されている福島県飯館村草野地区において、同カメラを用いた実証試験を実施。その結果、従来のガンマカメラに比べ格段に広い視野での放射性セシウムの分布の高精度画像化に成功した。今後、JAXAとJAEAは、東京電力の協力のもと、同カメラを用いた放射性物質の除染作業等について、実用化に向けた検討を進めるという。

情報源 (独)宇宙航空研究開発機構 プレスリリース
東京電力(株) プレスリリース
機関 (独)宇宙航空研究開発機構 (独)日本原子力研究開発機構 東京電力(株)
分野 健康・化学物質
キーワード 東京電力 | 宇宙航空研究開発機構 | 実証試験 | カメラ | 日本原子力研究開発機構 | 放射性物質 | 放射性セシウム | 除染 | ガンマ線 | 画像化
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