味の素(株)と(株)ブリヂストンは、バイオマスから発酵技術により製造される新しいゴム原料、「発酵イソプレン」による合成ゴムを共同開発したと発表した。ゴムには、主にゴムの木から抽出される「天然ゴム」と原油から生成される「合成ゴム」がある。世界的な自動車需要の増加などに伴い、需要が年々増加しているが、天然ゴムは、原料に限りがあることから生産量の拡大が難しくなっている。一方、これを部分的に代替できる合成ゴムの主な中間原材料である石油由来のイソプレンの供給量にも限りがあり、その供給を拡大することが課題となっている。そこで両社では、この課題に取り組むべく、2011年6月に新しいゴム原料及びそれを用いた合成ゴムの共同開発についての共同研究契約を締結し、研究を行ってきた。今回、味の素がバイオマスから発酵技術を活用しイソプレンを生成し、そのイソプレンをブリヂストンが重合触媒技術を用いて合成ゴム(ポリイソプレン)とすることに成功した。両社では今後、今回開発した合成ゴムの実用化を目指し、共同研究を進めていくという。
情報源 |
味の素(株) プレスリリース
(株)ブリヂストン ニュースリリース |
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機関 | 味の素(株) (株)ブリヂストン |
分野 |
地球環境 |
キーワード | バイオマス | 味の素 | ブリヂストン | 発酵 | 原油 | 合成ゴム | 天然ゴム | イソプレン |
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