川崎重工グループのカワサキプラントシステムズ(株)は、中国セメント業界最大手の海螺水泥(CONCHセメント)を擁する海螺グループ(CONCHグループ)との合弁会社において、環境・省エネルギー設備事業を拡充する。具体的には、セメントプラントの構成機器(高効率竪型ミルや排熱発電設備用ボイラ)の生産を開始するとともに、ごみの再資源化を可能とするガス化炉システムや下水処理設備などの環境対策製品を生産・販売する。これらの製品を生産するため、合弁会社では、稼動中の第一工場に加えて、第二・第三工場を建設する。同合弁会社が製造するセメント排熱発電設備は、今年度中には中国の主要セメント会社で稼動予定であり、5年間累計でCO2を5,000万t削減できる見込という。また、ガス化炉システムは、都市ごみをガス化し、セメントプラントの燃料として再資源化可能であり、省エネルギー効果が高く、CO2削減にも貢献するという。