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 三菱マテリアル(株)、ガリウムスクラップからのリサイクル回収技術を開発

発表日:2012.11.21


  三菱マテリアル(株)は、ガリウム(Ga)スクラップからGaを低コストで環境負荷を少なくリサイクル回収する技術を開発したと発表した。Gaは、発光素子としてLEDディスプレイ、LED照明機器などの身近な製品や、省資源化が期待されるCIGS太陽電池などに使用されている。主に亜鉛、アルミニウム精錬の副産物として得られ、供給量が非常に不安定な元素である。このため、安定供給、省資源化、低コスト化そして環境負荷低減という観点からのリサイクルの促進が望まれている。今回開発した技術は、乾式・湿式製錬技術を駆使して開発したもので、Gaスクラップを全量溶解せずスクラップ中に含有されるGaのみを抽出するため、使用する薬液量を大幅に削減することができるという。また、回収したGaを同社独自の技術で精製することで高純度(99.99%以上)に仕上げ、再度製造工程に供給することを可能にした。同社では、低コストで環境負荷の少ないGaリサイクルを行うことで、今後もGaを安定的に供給し、Gaを使用する製品の市場成長に大きく貢献できるとしている。

情報源 三菱マテリアル(株) プレスリリース
機関 三菱マテリアル(株)
分野 ごみ・リサイクル
キーワード 環境負荷 | リサイクル | 太陽電池 | 三菱マテリアル | 回収 | LED照明 | ガリウム | アルミニウム | 供給 | 省資源化
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