国立環境研究所、北海道大学および国立極地研究所は、西日本周辺海域で進行しているサンゴ分布北限の拡大メカニズムなどを解明した。近年、九州から関東の海域において、造礁サンゴ群集の分布が拡大し、海藻藻場の分布が縮小するという現象が生じている。世界各地でこうした生態系の変化(熱帯化)の事例が報告されており、日本近海でもいくつかの要因検討が行われてきた。しかし、未だ実態の解明には至っていなかったため、同グループは文献記録によって日本の温帯に出現する海藻、造礁サンゴ、食害魚類の1950~2010年代の分布変化を網羅し、さらにBurrowsらのモデル(2014)を発展させて、海水温上昇と海流輸送の効果を組み込んだ拡張モデルを開発した。当該モデルによる解析の結果、1)分布北限の拡大速度を高い精度で再現することが可能となり、2)分布南限の縮小に関する海流輸送の影響が小さいことが明らかとなり、3)海藻とサンゴの分布拡大は気候変化のスピードに追随できていないこと等が示唆されたという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 国立環境研究所 報道発表 【オンライン情報源2】 国立極地研究所 研究成果 |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 国環研など、温暖化に伴うサンゴ分布変化に関する研究成果を公表 |
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日付1 |
刊行日: 2018/08/21 |
要約 | 国立環境研究所、北海道大学および国立極地研究所は、西日本周辺海域で進行しているサンゴ分布北限の拡大メカニズムなどを解明した。近年、九州から関東の海域において、造礁サンゴ群集の分布が拡大し、海藻藻場の分布が縮小するという現象が生じている。世界各地でこうした生態系の変化(熱帯化)の事例が報告されており、日本近海でもいくつかの要因検討が行われてきた。しかし、未だ実態の解明には至っていなかったため、同グループは文献記録によって日本の温帯に出現する海藻、造礁サンゴ、食害魚類の1950~2010年代の分布変化を網羅し、さらにBurrowsらのモデル(2014)を発展させて、海水温上昇と海流輸送の効果を組み込んだ拡張モデルを開発した。当該モデルによる解析の結果、1)分布北限の拡大速度を高い精度で再現することが可能となり、2)分布南限の縮小に関する海流輸送の影響が小さいことが明らかとなり、3)海藻とサンゴの分布拡大は気候変化のスピードに追随できていないこと等が示唆されたという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】国立環境研究所 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】国立環境研究所 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】北海道大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】北海道大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)3 |
【組織名】国立極地研究所 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】国立極地研究所 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 |
地球環境 自然環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 海流輸送、国立環境研究所、北海道大学、海藻、国立極地研究所、造礁サンゴ、分布北限、分布南限、食害魚類、海水温上昇 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 100172 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2018/08/21 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=24887 |
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