東京工業大学は、藻類の細胞でオイル生合成遺伝子の機能を強化し、生産性を大幅に向上できることを確認した。同大の研究グループは、既往研究において藻類にオイルが蓄積する際に誘導される2つのオイル生合成タンパク質(グリセロール3リン酸アシル基転移酵素)をコードする遺伝子 GPAT1とGPAT2を見出しており、今回それら遺伝子の過剰発現による「オイルの合成および蓄積」と「細胞増殖」の両立に取り組んだ。モデル藻類として広く活用されている単細胞紅藻「シゾン」において、二つの遺伝子をそれぞれ過剰発現したところ、GPAT1を過剰発現させた株において、そのオイル生産性(単位時間・単位体積当たりのオイル蓄積量)は、1)栄養が充足している状態でも親株に比べて56倍のオイルが蓄積されることが確認された。また、2)過剰発現株の増殖スピードは親株と同じであったことから、相反するとされていた「細胞増殖」との両立が実現可能であることが示唆された。藻類によるバイオ燃料生産の実用化における課題のブレークスルーに資する成果であるという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 東京工業大学 ニュース |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 東工大、モデル藻類にスイッチを入れてオイル生産性を向上させる手法を確立 |
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日付1 |
刊行日: 2018/08/20 |
要約 | 東京工業大学は、藻類の細胞でオイル生合成遺伝子の機能を強化し、生産性を大幅に向上できることを確認した。同大の研究グループは、既往研究において藻類にオイルが蓄積する際に誘導される2つのオイル生合成タンパク質(グリセロール3リン酸アシル基転移酵素)をコードする遺伝子 GPAT1とGPAT2を見出しており、今回それら遺伝子の過剰発現による「オイルの合成および蓄積」と「細胞増殖」の両立に取り組んだ。モデル藻類として広く活用されている単細胞紅藻「シゾン」において、二つの遺伝子をそれぞれ過剰発現したところ、GPAT1を過剰発現させた株において、そのオイル生産性(単位時間・単位体積当たりのオイル蓄積量)は、1)栄養が充足している状態でも親株に比べて56倍のオイルが蓄積されることが確認された。また、2)過剰発現株の増殖スピードは親株と同じであったことから、相反するとされていた「細胞増殖」との両立が実現可能であることが示唆された。藻類によるバイオ燃料生産の実用化における課題のブレークスルーに資する成果であるという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】東京工業大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】東京工業大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 |
地球環境 環境総合 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | バイオ燃料、東京工業大学、藻類、オイル、紅藻、シゾン、グリセロール3リン酸アシル基転移酵素 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 100197 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2018/08/23 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=24912 |
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