国立極地研究所を中心とする研究グループは、アデリーペンギンの行動を実観測し、海氷が無くなると親鳥の採餌量が増え、雛の成長速度などが上昇し、結果的に同種が繁栄するというメカニズムの存在を明らかにした。同研究グループは、海氷の状況と個体数・繁殖成功率の相関関係を結びつけているメカニズムの実証に向けて、小型のGPSや各種計測装置を動物の体に取り付けるバイオロギング手法を用いて、南極・昭和基地の近くで子育てをしているペンギンの採餌行動を調査した。2010・2011・2012・2016年(12月から翌年1月まで)の観測を通じて、海氷が減少するとペンギンは氷上を歩かずに海中を泳ぐようになり、氷の割れ目を探して浮上する必要がなくなるため、行動範囲を拡げ、餌となるオキアミを多く捕獲するようになることが分かった。著しく海氷が流出・消失したシーズン(2016/17年)は植物プランクトンが大発生し、同種の個体数が増加したという過去の調査結果と一致する。海氷の減少に起因するアデリーペンギンの繁栄メカニズムが示唆されたという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 国立極地研究所 研究成果 |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 極地研、海氷の減少がペンギンの繁栄につながる仕組みを解明 |
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日付1 |
刊行日: 2020/06/25 |
要約 | 国立極地研究所を中心とする研究グループは、アデリーペンギンの行動を実観測し、海氷が無くなると親鳥の採餌量が増え、雛の成長速度などが上昇し、結果的に同種が繁栄するというメカニズムの存在を明らかにした。同研究グループは、海氷の状況と個体数・繁殖成功率の相関関係を結びつけているメカニズムの実証に向けて、小型のGPSや各種計測装置を動物の体に取り付けるバイオロギング手法を用いて、南極・昭和基地の近くで子育てをしているペンギンの採餌行動を調査した。2010・2011・2012・2016年(12月から翌年1月まで)の観測を通じて、海氷が減少するとペンギンは氷上を歩かずに海中を泳ぐようになり、氷の割れ目を探して浮上する必要がなくなるため、行動範囲を拡げ、餌となるオキアミを多く捕獲するようになることが分かった。著しく海氷が流出・消失したシーズン(2016/17年)は植物プランクトンが大発生し、同種の個体数が増加したという過去の調査結果と一致する。海氷の減少に起因するアデリーペンギンの繁栄メカニズムが示唆されたという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】国立極地研究所 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】国立極地研究所 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 自然環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 繁栄、GPS、南極、海氷、個体数、昭和基地、バイオロギング、アデリーペンギン、繁殖成功率、採餌行動 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 106385 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2020/07/07 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=29748 |
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