筑波大学は、海洋酸性化を再現し得るフィールドなどを活用し、藻類群集の多様性低下と回復プロセスと変化パターンを評価した。同大学は、高CO2環境に長期間さらされることで、海洋生物群集の発達と安定性が大幅に変化する事例を踏まえ、根本的なプロセスの解明などに向けた調査研究に取り組んでいる。今回、海底のCO2ガス噴出により高CO2環境にさらされている式根島(東京都新島村)のCO2シーブ(pH:約8.1)周辺海域に生物付着板(recruitment tiles)を展開し、藻類群集の遷移、初期の群集構成が遷移過程におよぼす影響、群集の生産力など評価したところ、環境が変化しても多くの子孫を残す微細藻や小型の藻類が優勢となる状態が再現された。また、その生物付着板を現在のCO2濃度レベル(pH約7.7)の海域に移設した結果、数か月で大型の藻類を主体とする群集構成に変化することを見出した。海洋のCO2濃度を減少・低下させることは、生物多様性の維持・回復に意味を持つことを裏付ける成果であり、プロセスの詳細を理解することで、海洋酸性化に対する生態系変化の評価・管理手法の確立が期待できるという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 筑波大学 HEADLINES |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 筑波大、海洋酸性化による生物多様性の低下・回復プロセス等を実証 |
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日付1 |
刊行日: 2021/01/15 |
要約 | 筑波大学は、海洋酸性化を再現し得るフィールドなどを活用し、藻類群集の多様性低下と回復プロセスと変化パターンを評価した。同大学は、高CO2環境に長期間さらされることで、海洋生物群集の発達と安定性が大幅に変化する事例を踏まえ、根本的なプロセスの解明などに向けた調査研究に取り組んでいる。今回、海底のCO2ガス噴出により高CO2環境にさらされている式根島(東京都新島村)のCO2シーブ(pH:約8.1)周辺海域に生物付着板(recruitment tiles)を展開し、藻類群集の遷移、初期の群集構成が遷移過程におよぼす影響、群集の生産力など評価したところ、環境が変化しても多くの子孫を残す微細藻や小型の藻類が優勢となる状態が再現された。また、その生物付着板を現在のCO2濃度レベル(pH約7.7)の海域に移設した結果、数か月で大型の藻類を主体とする群集構成に変化することを見出した。海洋のCO2濃度を減少・低下させることは、生物多様性の維持・回復に意味を持つことを裏付ける成果であり、プロセスの詳細を理解することで、海洋酸性化に対する生態系変化の評価・管理手法の確立が期待できるという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】筑波大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】筑波大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 |
自然環境 地球環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | recruitment tiles、生物多様性、微細藻、筑波大学、式根島、藻類群集、高CO2環境、海洋生物群集、CO2シーブ、生物付着板 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 107999 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2021/01/20 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=31106 |
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