京都大学と琉球大学の研究グループは、マングローブ林の主要構成種「ヤエヤマヒルギ属」が今日の分布域を形成するに至った過程を解明した。世界の熱帯・亜熱帯沿岸域に広がるマングローブ林は、インド洋-西太平洋(IWP)と大西洋-東太平洋(AEP)において種組成が異なっている。同研究グループは、同種の全球的な分布と分化の全容解明に向けて、20ヶ国のマングローブ林を10年以上調査し、分布域全体から採取した試料を用いて詳細な系統解析を行った。その結果、IWPのグループとAEPのグループは約1,100万年前に大西洋とインド洋の間(以下「同海域」)で分岐したことが分かった。大陸移動や気候変動に関する知見を考慮すると、IWPとAEPは同海域で「分断」され、この時代に存在していたとされる「テチス海」の消滅により分化、繁栄・多様化したことが示唆された。一方、南北アメリカに分布する近縁種が南太平洋の島嶼域で見られることから、海流による種子散布によって地球を一回りし、IWPとAEPが交雑するに至ったプロセスも見えてきたという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 京都大学 Latest research news 【オンライン情報源2】 琉球大学 Research Contents |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 京大と琉球大、マングローブ植物の分布域形成史を解明 |
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日付1 |
刊行日: 2021/03/31 |
要約 | 京都大学と琉球大学の研究グループは、マングローブ林の主要構成種「ヤエヤマヒルギ属」が今日の分布域を形成するに至った過程を解明した。世界の熱帯・亜熱帯沿岸域に広がるマングローブ林は、インド洋-西太平洋(IWP)と大西洋-東太平洋(AEP)において種組成が異なっている。同研究グループは、同種の全球的な分布と分化の全容解明に向けて、20ヶ国のマングローブ林を10年以上調査し、分布域全体から採取した試料を用いて詳細な系統解析を行った。その結果、IWPのグループとAEPのグループは約1,100万年前に大西洋とインド洋の間(以下「同海域」)で分岐したことが分かった。大陸移動や気候変動に関する知見を考慮すると、IWPとAEPは同海域で「分断」され、この時代に存在していたとされる「テチス海」の消滅により分化、繁栄・多様化したことが示唆された。一方、南北アメリカに分布する近縁種が南太平洋の島嶼域で見られることから、海流による種子散布によって地球を一回りし、IWPとAEPが交雑するに至ったプロセスも見えてきたという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】京都大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】京都大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】琉球大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】琉球大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 |
地球環境 自然環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 海流散布、気候変動、南太平洋、交雑、系統解析、マングローブ林、ヤエヤマヒルギ属、熱帯・亜熱帯、大陸移動、テチス海 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 108707 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2021/04/06 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=31516 |
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