電気通信大学と東京大学の研究グループは、ハエの幼虫が動く速さと生息域の気温との間に相関関係があることを発見した。動物の運動パターンや運動速度は環境適応の現れだと考えられているが、運動と環境の定量的な関係は不明な点が多かった。同研究グループは、世界中に広く分布しているショウジョウバエに着目し、同一条件下で11種の幼虫の自由行動を撮影して、画像解析手法を用いて運動パターンを解析するとともに、地球環境データベースを組み合わせて取得した気温データに基づく統計的な解析を実施した結果、各種の動きには違いが認められた。また、これまで幼虫の大きさ以外に運動速度と相関する要因は不明であったが、今回、幼虫の大きさが近い種を比較したところ、大きさよりもむしろ生息域の環境温度が重要な要因であることが示唆された。生息域の環境温度と幼虫の運動速度との間には相関関係が認められ、寒冷地域に生息する種は遅く移動するのに対し、温暖地域に生息するハエの幼虫は速く移動することが分かった。こうした現象と神経回路レベルの多様化との関係を詳細に調査することで、地球環境に応じた動物行動の適応メカニズム解明、ひいては地球環境問題と生物多様性問題のより協調的かつ定量的な分析・解決が可能になるという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 電気通信大学 ニュースリリース 【オンライン情報源2】 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 記者発表 |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 電通大など、虫の動き方と気候の相関関係を解明 |
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日付1 |
刊行日: 2021/09/02 |
要約 | 電気通信大学と東京大学の研究グループは、ハエの幼虫が動く速さと生息域の気温との間に相関関係があることを発見した。動物の運動パターンや運動速度は環境適応の現れだと考えられているが、運動と環境の定量的な関係は不明な点が多かった。同研究グループは、世界中に広く分布しているショウジョウバエに着目し、同一条件下で11種の幼虫の自由行動を撮影して、画像解析手法を用いて運動パターンを解析するとともに、地球環境データベースを組み合わせて取得した気温データに基づく統計的な解析を実施した結果、各種の動きには違いが認められた。また、これまで幼虫の大きさ以外に運動速度と相関する要因は不明であったが、今回、幼虫の大きさが近い種を比較したところ、大きさよりもむしろ生息域の環境温度が重要な要因であることが示唆された。生息域の環境温度と幼虫の運動速度との間には相関関係が認められ、寒冷地域に生息する種は遅く移動するのに対し、温暖地域に生息するハエの幼虫は速く移動することが分かった。こうした現象と神経回路レベルの多様化との関係を詳細に調査することで、地球環境に応じた動物行動の適応メカニズム解明、ひいては地球環境問題と生物多様性問題のより協調的かつ定量的な分析・解決が可能になるという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】電気通信大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】電気通信大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】東京大学大学院 新領域創成科学研究科 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】東京大学大学院 新領域創成科学研究科 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 |
自然環境 地球環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 運動速度、生物多様性、地球環境、適応、画像解析、ショウジョウバエ、運動パターン、地球環境データベース、環境温度、神経回路レベル |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 110165 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2021/09/07 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=32416 |
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