東京農工大学など本邦の8大学・研究機関、海外10大学・研究機関からなる研究グループは、世界の海鳥の約50%が直接的または間接的にプラスチック添加剤の影響を受けていることを明らかにした。プラスチックごみによる海洋汚染や海洋生物に対する影響が懸念されている。同大学は、プラスチックの摂食率が高く、プラスチックに由来する化学物質の組織蓄積性が指摘されている「海鳥」について、<i>in vivo</i>でのプラスチック供給実験を実施し、プラスチック製品の耐久性や各種物性を向上させるために使用されている添加剤が脂肪、肝臓、尾腺(びせん)ワックスに蓄積することを解明している(Tanaka, K. et al., 2020)。今回、両極域、赤道域を含む世界16箇所に生息する海鳥32種・145個体の「尾腺ワックス」を採取し、添加剤(臭素系難燃剤と紫外線吸収剤)の分析を行った結果、半数以上(76個体、52%)の個体から添加剤が検出された。また、胃の内容物からプラスチック破片が検出された個体やプラスチック摂食の実態が報告されている種では、添加剤の蓄積濃度が高いことが判明した。餌生物を介した蓄積の可能性を取り除く解析を行い、摂食した海洋プラスチックから直接、添加剤を蓄積・濃縮している個体の割合は10~30%であったと試算している。
情報源 |
【オンライン情報源1】 東京農工大学 NEWS |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 農工大など、海鳥におけるプラスチック添加剤蓄積の拡散規模を解明 |
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日付1 |
刊行日: 2021/10/11 |
要約 | 東京農工大学など本邦の8大学・研究機関、海外10大学・研究機関からなる研究グループは、世界の海鳥の約50%が直接的または間接的にプラスチック添加剤の影響を受けていることを明らかにした。プラスチックごみによる海洋汚染や海洋生物に対する影響が懸念されている。同大学は、プラスチックの摂食率が高く、プラスチックに由来する化学物質の組織蓄積性が指摘されている「海鳥」について、<i>in vivo</i>でのプラスチック供給実験を実施し、プラスチック製品の耐久性や各種物性を向上させるために使用されている添加剤が脂肪、肝臓、尾腺(びせん)ワックスに蓄積することを解明している(Tanaka, K. et al., 2020)。今回、両極域、赤道域を含む世界16箇所に生息する海鳥32種・145個体の「尾腺ワックス」を採取し、添加剤(臭素系難燃剤と紫外線吸収剤)の分析を行った結果、半数以上(76個体、52%)の個体から添加剤が検出された。また、胃の内容物からプラスチック破片が検出された個体やプラスチック摂食の実態が報告されている種では、添加剤の蓄積濃度が高いことが判明した。餌生物を介した蓄積の可能性を取り除く解析を行い、摂食した海洋プラスチックから直接、添加剤を蓄積・濃縮している個体の割合は10~30%であったと試算している。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】東京農工大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】東京農工大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 |
ごみ・リサイクル 自然環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | プラスチック摂食、化学物質、海洋汚染、プラスチックごみ、海鳥、プラスチック添加剤、臭素系難燃剤、プラスチック供給実験、尾腺ワックス、紫外線吸収剤 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 110489 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2021/10/13 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=32595 |
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