中国科学院(CAS)は、「パリ協定」で世界各国が目標としたように、今世紀半ばまでに温室効果ガスの排出をすべて抑制し、ネットゼロにすることができたとしても、深海の温暖化や海面上昇などのゆっくりとした変化が、その後も非常に長く続くことになるとの研究結果を発表した。地球の表面の約70%を占める海洋は、陸地に比べて熱の吸収・放出が遅く、質量や熱容量が大きいため、大気や陸地よりも熱を蓄える能力が高い。この海洋の熱的慣性は、海があることで地球はそれほど速く熱くならないことを意味している。また、二酸化炭素排出がネットゼロになった場合、地表の温暖化が1.5~2℃で安定する可能性がある一方で、海面下の温暖化は少なくとも数百年継続する。このため、こうした時間スケールを考慮した科学的な海洋観測のシステムを開発する必要がある。海洋温暖化は海面上昇と同様、長期にわたる異常気象に影響を与え続け、超長期的に考慮する必要がある影響としては高潮、海岸侵食、海洋熱波、海洋酸性化、貧酸素化などがある。
情報源 |
【オンライン情報源1】 中国科学院(CAS) ニュース |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 中国科学院、ネットゼロ後も続く海洋の温暖化を指摘 |
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日付1 |
刊行日: 2022/06/10 |
要約 | 中国科学院(CAS)は、「パリ協定」で世界各国が目標としたように、今世紀半ばまでに温室効果ガスの排出をすべて抑制し、ネットゼロにすることができたとしても、深海の温暖化や海面上昇などのゆっくりとした変化が、その後も非常に長く続くことになるとの研究結果を発表した。地球の表面の約70%を占める海洋は、陸地に比べて熱の吸収・放出が遅く、質量や熱容量が大きいため、大気や陸地よりも熱を蓄える能力が高い。この海洋の熱的慣性は、海があることで地球はそれほど速く熱くならないことを意味している。また、二酸化炭素排出がネットゼロになった場合、地表の温暖化が1.5~2℃で安定する可能性がある一方で、海面下の温暖化は少なくとも数百年継続する。このため、こうした時間スケールを考慮した科学的な海洋観測のシステムを開発する必要がある。海洋温暖化は海面上昇と同様、長期にわたる異常気象に影響を与え続け、超長期的に考慮する必要がある影響としては高潮、海岸侵食、海洋熱波、海洋酸性化、貧酸素化などがある。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】中国科学院(CAS) 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】中国科学院(CAS) 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 地球環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:海外ニュース |
場所 | アジア:中国 |
キーワード | 熱的慣性、温室効果ガス、中国科学院、異常気象、温暖化、深海、海洋酸性化、パリ協定、海洋温暖化、ネットゼロ |
言語1 | 中国語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 112634 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 海外ニュース |
日付 | 2022/06/20 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
海外ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/fnews/detail.php?i=33873 |
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