飛島建設と茨城大学は、国土交通省の技術開発目標である「粘り強い河川堤防」を検証するため、「シェルネット型破砕貝殻層」の越水実験を行い、侵食抑制効果を確認した。実験は堤防裏法面を模擬した傾斜水路(長さ4.0 m、幅0.4 m、高さ0.6 m、勾配1:2.0)で行われた。3つのタンクを配置し、越流水の調整とポンプ循環を実施しながら、ミリ波レーダーで越流流速をリアルタイムで測定した。水深0.3 mで3時間、流速3 m/s超の実験条件のもと、越流水を循環させたところ、シェルネット型破砕貝殻層が最大20%の侵食率で機能することが明らかになった。また、破砕貝殻層が毛管力の働きによって形成される遮水層(キャピラリーバリア層)を創出し、雨水浸透を抑制する効果があることも確認された。両者は、ホタテ貝殻の重量の約43%がCO2であることから、法面浅層部に埋設することでCO2の地中固定化も可能であると見ている。今後は、シェルネット型侵食抑制工の設計・施工および維持管理に関する具体的な検討を進め、海洋酸性化の抑制対策としての有効性などを検証し、早期実用化を目指すという。
| 情報源 |
【オンライン情報源1】 飛島建設 ニュースリリース 【オンライン情報源2】 茨城大学 NEWS |
|---|---|
| 配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
| タイトル | 貝殻で法面侵食や雨水浸透を抑制…海洋酸性化の防止にも有効? |
|---|---|
| 日付1 |
刊行日: 2024/07/31 |
| 要約 | 飛島建設と茨城大学は、国土交通省の技術開発目標である「粘り強い河川堤防」を検証するため、「シェルネット型破砕貝殻層」の越水実験を行い、侵食抑制効果を確認した。実験は堤防裏法面を模擬した傾斜水路(長さ4.0 m、幅0.4 m、高さ0.6 m、勾配1:2.0)で行われた。3つのタンクを配置し、越流水の調整とポンプ循環を実施しながら、ミリ波レーダーで越流流速をリアルタイムで測定した。水深0.3 mで3時間、流速3 m/s超の実験条件のもと、越流水を循環させたところ、シェルネット型破砕貝殻層が最大20%の侵食率で機能することが明らかになった。また、破砕貝殻層が毛管力の働きによって形成される遮水層(キャピラリーバリア層)を創出し、雨水浸透を抑制する効果があることも確認された。両者は、ホタテ貝殻の重量の約43%がCO2であることから、法面浅層部に埋設することでCO2の地中固定化も可能であると見ている。今後は、シェルネット型侵食抑制工の設計・施工および維持管理に関する具体的な検討を進め、海洋酸性化の抑制対策としての有効性などを検証し、早期実用化を目指すという。 |
| 目的 | ニュースリリース等の配信 |
| 状態 | 完成 |
| 問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】飛島建設(株) 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】飛島建設(株) 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
| 問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】茨城大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】茨城大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
| 分野 | 環境総合 |
| 種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
| 場所 | アジア:日本 |
| キーワード | シェルネット型侵食抑制工、海洋酸性化、CO2固定化、粘り強い河川堤防、破砕貝殻、シェルネット、侵食抑制、傾斜水路、ミリ波レーダ、キャピラリーバリア |
| 言語1 | 日本語 |
| 文字集合1 | utf8 |
| 主題分類 | 環境 |
| ファイル識別子 | 121072 |
|---|---|
| 言語 | 日本語 |
| 文字集合 | |
| 親識別子 | |
| 階層レベル | 非地理データ集合 |
| 階層レベル名 | 国内ニュース |
| 日付 | 2024/08/07 |
| メタデータ標準の名称 | JMP |
| メタデータ標準の版 | 2.0 |
| 国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=36855 |
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