広島大学大学院統合生命科学研究科の中林准教授らの研究グループは、ボルネオ島の熱帯雨林に生息するジャコウネコ科の4種(パームシベット、ミスジパームシベット、ハクビシン、ビントロング)が同じ場所で共存できる理由を解明した。4種はいずれも夜行性で、半樹上性の生活を送り、果実を頻繁に採食する。同研究グループは、8年間にわたって野外調査を行い、炭素・窒素のバルク安定同位体分析とアミノ酸の化合物レベル窒素同位体分析を用いて4種の「動物食性の強さ」も評価した。その結果、4種は同じ果実を食べるが、ビントロングはほぼ植物食であることや、他の3種では動物食にばらつきがあることが示唆された。また、同じ場所に生息する近縁種間で観察される、食性の”微妙であるが本質的な違い”が、熱帯地域における生物多様性の高さを維持していると考えられた。この研究は、熱帯地域の高い生物多様性の維持メカニズムの一端を明らかにしたものであり、従来の食性調査方法と安定同位体分析を組み合わせることで、より高精度な動物の食性推定が可能であることを示している。
情報源 |
【オンライン情報源1】 広島大学 ニュース&トピックス(研究成果) 【オンライン情報源2】 JAMSTEC プレスリリース 【オンライン情報源3】 総合研究大学院大学 TOPICS |
---|---|
配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | ボルネオのジャコウネコ科動物 食の多様性が共存の鍵 |
---|---|
日付1 |
刊行日: 2024/11/11 |
要約 | 広島大学大学院統合生命科学研究科の中林准教授らの研究グループは、ボルネオ島の熱帯雨林に生息するジャコウネコ科の4種(パームシベット、ミスジパームシベット、ハクビシン、ビントロング)が同じ場所で共存できる理由を解明した。4種はいずれも夜行性で、半樹上性の生活を送り、果実を頻繁に採食する。同研究グループは、8年間にわたって野外調査を行い、炭素・窒素のバルク安定同位体分析とアミノ酸の化合物レベル窒素同位体分析を用いて4種の「動物食性の強さ」も評価した。その結果、4種は同じ果実を食べるが、ビントロングはほぼ植物食であることや、他の3種では動物食にばらつきがあることが示唆された。また、同じ場所に生息する近縁種間で観察される、食性の”微妙であるが本質的な違い”が、熱帯地域における生物多様性の高さを維持していると考えられた。この研究は、熱帯地域の高い生物多様性の維持メカニズムの一端を明らかにしたものであり、従来の食性調査方法と安定同位体分析を組み合わせることで、より高精度な動物の食性推定が可能であることを示している。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】広島大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】広島大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】海洋研究開発機構 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】海洋研究開発機構 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)3 |
【組織名】総合研究大学院大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】総合研究大学院大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)4 |
【組織名】マレーシア・サバ大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】マレーシア・サバ大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 自然環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 栄養段階、生物多様性、熱帯雨林、炭素同位体、窒素同位体、共存メカニズム、ジャコウネコ科、パームシベット、動物食性、安定同位体分析 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 122168 |
---|---|
言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2024/11/12 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=37183 |
---|