愛媛大学と農研機構らの研究グループは、農地土壌から発生するN2Oを消去する微生物の群集活性が、土壌団粒内の孔隙ネットワークによって大きく制御されることを明らかにした。──今回、研究グループは、農耕地土壌から採取した土壌団粒を対象に、X線マイクロCTと微小電極を用いて団粒内の孔隙ネットワークと化学条件を詳細に解析した。その結果、土壌団粒内に存在する閉じた孔隙(Closed孔隙)が多い団粒内部では無酸素環境が形成され、N2O消去微生物の群集割合が大きく上昇することが判明した。特に、黄色土などの粘土質土壌では、団粒自体がN2O消去のホットスポットとして機能することが示された。──本成果は、土壌団粒のミクロスケールでの孔隙ネットワークがN2O消去微生物の活性を制御することを初めて突き止めたものであり、土壌のN2O発生・消去メカニズムの解明や、N2O発生抑制を目的とした土壌管理法の開発に資する基礎的な知見を提供するものである。
情報源 |
【オンライン情報源1】 愛媛大学 プレスリリース |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 閉じた孔隙はN2O消去微生物のホットスポット! |
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日付1 |
刊行日: 2025/01/16 |
要約 | 愛媛大学と農研機構らの研究グループは、農地土壌から発生するN2Oを消去する微生物の群集活性が、土壌団粒内の孔隙ネットワークによって大きく制御されることを明らかにした。──今回、研究グループは、農耕地土壌から採取した土壌団粒を対象に、X線マイクロCTと微小電極を用いて団粒内の孔隙ネットワークと化学条件を詳細に解析した。その結果、土壌団粒内に存在する閉じた孔隙(Closed孔隙)が多い団粒内部では無酸素環境が形成され、N2O消去微生物の群集割合が大きく上昇することが判明した。特に、黄色土などの粘土質土壌では、団粒自体がN2O消去のホットスポットとして機能することが示された。──本成果は、土壌団粒のミクロスケールでの孔隙ネットワークがN2O消去微生物の活性を制御することを初めて突き止めたものであり、土壌のN2O発生・消去メカニズムの解明や、N2O発生抑制を目的とした土壌管理法の開発に資する基礎的な知見を提供するものである。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】愛媛大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】愛媛大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】農研機構 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】農研機構 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)3 |
【組織名】東北大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】東北大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 |
地球環境 水・土壌環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 微生物資材、土壌団粒、孔隙ネットワーク、N₂O消去微生物、無酸素環境、X線マイクロCT、微小電極、黄色土、粘土質土壌、N₂O発生抑制 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 122521 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2025/01/17 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=37456 |
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