海洋研究開発機構(JAMSTEC)、東京大学、東京理科大学の共同研究チームが、\"透明な板紙\"の製造プロセスを開発した。セルロースを溶かし、室温で固め、水洗し、乾燥させるという至ってシンプルなプロセスで、溶剤として使用される臭化リチウム水溶液は再利用できる。\"透明な板紙\"自体もマテリアルリサイクルが可能で、コップやストローなどの立体的な形状に成形することもできる。特筆すべきは、板紙とその製品は海洋生分解性を持つことである。万が一海に流れ出てしまっても微生物によって分解されるため、海洋プラスチック汚染の要因である容器包装プラスチックの代替も期待できる。──数多くの利点を持つ\"透明な板紙\"であるが、その実用化には低コスト化が必要となる。研究チームは、製造にかかるエネルギー計算の結果から、生産スケールの大型化や生産コスト削減のためには、「連続製造工程の確立」と「使用済み溶剤の回収・再利用を高効率化すること」が不可欠であると考察している。今後はこのような課題の克服に向けた検証を進め、透明性が必須とされる用途で用いられる石化由来プラスチックの代替を目指すという(掲載誌:Science Advances)。
情報源 |
【オンライン情報源1】 JAMSTEC プレスリリース 【オンライン情報源2】 東京大学大学院農学生命科学研究科 研究成果 【オンライン情報源3】 東京理科大学 プレスリリース |
---|---|
配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | JAMSTECら、"透明な板紙"の製造プロセスを開発 |
---|---|
日付1 |
刊行日: 2025/04/10 |
要約 | 海洋研究開発機構(JAMSTEC)、東京大学、東京理科大学の共同研究チームが、\"透明な板紙\"の製造プロセスを開発した。セルロースを溶かし、室温で固め、水洗し、乾燥させるという至ってシンプルなプロセスで、溶剤として使用される臭化リチウム水溶液は再利用できる。\"透明な板紙\"自体もマテリアルリサイクルが可能で、コップやストローなどの立体的な形状に成形することもできる。特筆すべきは、板紙とその製品は海洋生分解性を持つことである。万が一海に流れ出てしまっても微生物によって分解されるため、海洋プラスチック汚染の要因である容器包装プラスチックの代替も期待できる。──数多くの利点を持つ\"透明な板紙\"であるが、その実用化には低コスト化が必要となる。研究チームは、製造にかかるエネルギー計算の結果から、生産スケールの大型化や生産コスト削減のためには、「連続製造工程の確立」と「使用済み溶剤の回収・再利用を高効率化すること」が不可欠であると考察している。今後はこのような課題の克服に向けた検証を進め、透明性が必須とされる用途で用いられる石化由来プラスチックの代替を目指すという(掲載誌:Science Advances)。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】海洋研究開発機構(JAMSTEC) 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】海洋研究開発機構(JAMSTEC) 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】東京大学大学院農学生命科学研究科 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】東京大学大学院農学生命科学研究科 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)3 |
【組織名】東京理科大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】東京理科大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 |
水・土壌環境 ごみ・リサイクル |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 微生物分解、マテリアルリサイクル、セルロース、海洋生分解性、透明板紙、環境調和性、深海プラスチック汚染、閉鎖型製造工程、臭化リチウム水溶液、立体成形 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 123244 |
---|---|
言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2025/04/11 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=37678 |
---|