近畿大学と筑波大学の研究グループは、日本の在来種であるマイマイツツハナバチ(学名:<i>Osmia orientalis</i>)の生態を解明し、農業利用の可能性を示した。マイマイツツハナバチは、日本に自然分布するハナバチの一種で、カタツムリの空き殻に営巣するという極めてユニークな習性を持つ。
研究では、同種が中型のクチベニマイマイの殻を好み、草地環境で営巣する傾向があることを明らかにした。さらに、3Dプリンターで作成したプラスチック製の人工殻にも高頻度で営巣することが確認され、自然界からの殻の採取に依存しない持続可能な巣材供給の道が開かれた。
注目すべきはその送粉能力である。ハウス栽培のイチゴを用いた実験では、マイマイツツハナバチの送粉効率が、従来の主力ポリネーターであるセイヨウミツバチと同等かそれ以上であることが示された。セイヨウミツバチは外来種であり、生態系への影響や特定作物への適応性の問題が指摘されている中、在来種の活用は生物多様性保全の観点からも重要である。
本研究は、これまで農業利用が検討されてこなかった在来バチの可能性を科学的に裏付けたものであり、持続可能な農業技術の新たな選択肢となるだろう(掲載誌:Insects)。
情報源 |
【オンライン情報源1】 近畿大学 NEWS CAST 【オンライン情報源2】 TSUKUBA JOURNAL |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 人工殻に営巣!在来種マイマイツツハナバチの農業利用に期待 |
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日付1 |
刊行日: 2025/05/16 |
要約 | 近畿大学と筑波大学の研究グループは、日本の在来種であるマイマイツツハナバチ(学名:<i>Osmia orientalis</i>)の生態を解明し、農業利用の可能性を示した。マイマイツツハナバチは、日本に自然分布するハナバチの一種で、カタツムリの空き殻に営巣するという極めてユニークな習性を持つ。<br>研究では、同種が中型のクチベニマイマイの殻を好み、草地環境で営巣する傾向があることを明らかにした。さらに、3Dプリンターで作成したプラスチック製の人工殻にも高頻度で営巣することが確認され、自然界からの殻の採取に依存しない持続可能な巣材供給の道が開かれた。<br>注目すべきはその送粉能力である。ハウス栽培のイチゴを用いた実験では、マイマイツツハナバチの送粉効率が、従来の主力ポリネーターであるセイヨウミツバチと同等かそれ以上であることが示された。セイヨウミツバチは外来種であり、生態系への影響や特定作物への適応性の問題が指摘されている中、在来種の活用は生物多様性保全の観点からも重要である。<br>本研究は、これまで農業利用が検討されてこなかった在来バチの可能性を科学的に裏付けたものであり、持続可能な農業技術の新たな選択肢となるだろう(掲載誌:Insects)。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】近畿大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】近畿大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】筑波大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】筑波大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 自然環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 営巣選好性、在来種、農業利用、3Dプリンター、マイマイツツハナバチ、送粉効率、人工殻、ポリネーター、イチゴ栽培、カタツムリの殻 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 123426 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2025/05/16 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=37780 |
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