JR西日本、次世代BDF燃料による鉄道脱炭素化を模索

JR西日本は、ディーゼル車両のカーボンニュートラル化を目指し、次世代「バイオディーゼル燃料(BDF)」の導入に向けた実証実験を2022年度から2024年度にかけて実施し、2025年度の営業列車への本格導入に向けた準備を進めている。

本取り組みは、同社が掲げる環境長期目標「JR西日本グループ ゼロカーボン2050」の一環であり、化石燃料である軽油の代替として、再生可能資源由来のBDFを100%使用することを目指している。実証実験は、国土交通省の「鉄道技術開発・普及促進制度」に基づき、鉄道総合技術研究所およびJR7社と連携して実施された。

2022年度にはエンジン単体での性能試験、2023年度には山陰本線での季節別走行試験、2024年度には岩徳線の営業列車において約5か月間の長期走行試験が行われた。試験では、エンジン内部、燃料供給系、潤滑油、出力性能など複数の項目が評価され、いずれも良好な結果が得られた。エンジンへの悪影響は確認されず、BDFの実用性が裏付けられた。

今後は、JR西日本が保有する全ディーゼル車両の燃料を次世代BDFに100%置き換えることを目標に、導入時期や対象路線の詳細を検討していくという。

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