令和7年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書

政府は、環境省が作成した令和7年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書を閣議決定した。これらの白書は、環境基本法等に基づき国会に提出される年次報告書のひとつであり、環境問題の全体像を包括的に示すため、統合的な編集がなされている。

環境省は、本年の白書の共通テーマとして「新たな成長を導く持続可能な生産と消費を実現するグリーンな経済システムの構築」を掲げた。これは、気候変動、生物多様性の損失、環境汚染といった複合的な環境危機に対し、経済社会の構造をネット・ゼロ、循環型、ネイチャーポジティブへと統合的に変革する必要性を強調するものである。

第1章では、国内外の気象災害や環境問題が経済に与える影響を分析し、サステナブルファイナンスや環境情報開示といった新たな経済活動の動向を紹介。第2章では、3つの環境危機の相互依存性を踏まえ、政策の統合とシナジーの重要性を論じている。

第3章では、地域循環共生圏の発展と、環境を契機としたウェルビーイングの実現に向けた地域の取組を紹介。第4章では、東日本大震災や能登半島地震の被災地における環境再生の進捗と、復興の新たな段階に向けた取組が取り上げられている。

冊子体の印刷工程で発生するCO2については、J-クレジット制度等に基づき被災地のクレジットを購入し、オフセットを実施している。また、PDF形式で環境省ウェブサイトに掲載され、7月にはHTML版や電子書籍版も公開予定である。同省は今後、「白書を読む会」などを通じて、白書の内容を広く社会に伝える取組を進めるとしている。

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