京都大学の志田岳弥(理学研究科修士課程在籍当時)と佐藤拓哉(生態学研究センター准教授)は、岐阜県高原川流域においてサケ科魚類ヤマメ(Oncorhynchus masou masou)の生活史多様性を調査し、河川流域における生息地間および生息地内の成熟年齢の違いが、流域全体の「生き方の多様性」に大きく寄与していることを定量的に示した(掲載誌:Journal of Animal Ecology)
本研究では、ヤマメの成熟年齢を指標として、早熟(0〜1歳)・晩熟(2〜3歳)の傾向を調査した。下流域では水温が高く春先の餌資源が豊富で早熟個体が多く、上流域では晩熟個体が多かった。特に雌では最上流で晩熟個体が86%を占めた。一方で、最下流・最上流を除く全地点で成熟年齢に多様性が見られ、調査地内の多様性が流域全体の多様性に大きく貢献していた(雌で84%、雄で88%)。
志田氏は「生き方の多様さにムラがあり、それが変化しながら世代を重ね、目の前の渓流魚がいるのだと思う」と述べ、佐藤氏は「源流から本流までの河川流域を丸ごと相手にして、渓流魚の生きざまを研究しようという基本コンセプトで始めた」と振り返っている。本研究は河川基金(2024-5211-057)の助成を受けて実施された。
| 情報源 |
【オンライン情報源1】 京都大学 最新の研究成果を知る |
|---|---|
| 配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
| タイトル | 京大、ヤマメの成熟年齢多様性を実河川流域で定量化 |
|---|---|
| 日付1 |
刊行日: 2025/10/23 |
| 要約 |
京都大学の志田岳弥(理学研究科修士課程在籍当時)と佐藤拓哉(生態学研究センター准教授)は、岐阜県高原川流域においてサケ科魚類ヤマメ(Oncorhynchus masou masou)の生活史多様性を調査し、河川流域における生息地間および生息地内の成熟年齢の違いが、流域全体の「生き方の多様性」に大きく寄与していることを定量的に示した(掲載誌:Journal of Animal Ecology)<br> 本研究では、ヤマメの成熟年齢を指標として、早熟(0〜1歳)・晩熟(2〜3歳)の傾向を調査した。下流域では水温が高く春先の餌資源が豊富で早熟個体が多く、上流域では晩熟個体が多かった。特に雌では最上流で晩熟個体が86%を占めた。一方で、最下流・最上流を除く全地点で成熟年齢に多様性が見られ、調査地内の多様性が流域全体の多様性に大きく貢献していた(雌で84%、雄で88%)。<br> 志田氏は「生き方の多様さにムラがあり、それが変化しながら世代を重ね、目の前の渓流魚がいるのだと思う」と述べ、佐藤氏は「源流から本流までの河川流域を丸ごと相手にして、渓流魚の生きざまを研究しようという基本コンセプトで始めた」と振り返っている。本研究は河川基金(2024-5211-057)の助成を受けて実施された。 |
| 目的 | ニュースリリース等の配信 |
| 状態 | 完成 |
| 問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】京都大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】京都大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
| 分野 | 自然環境 |
| 種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
| 場所 | アジア:日本 |
| キーワード | 生息地内多様性、河川基金、水温変化、生活史多様性、成熟年齢、早熟・晩熟、河川景観、季節的成長機会、成熟意思決定、餌資源 |
| 言語1 | 日本語 |
| 文字集合1 | utf8 |
| 主題分類 | 環境 |
| ファイル識別子 | 124848 |
|---|---|
| 言語 | 日本語 |
| 文字集合 | |
| 親識別子 | |
| 階層レベル | 非地理データ集合 |
| 階層レベル名 | 国内ニュース |
| 日付 | 2025/10/27 |
| メタデータ標準の名称 | JMP |
| メタデータ標準の版 | 2.0 |
| 国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=38404 |
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