京都大学は、水素を生成する過程で起こる脱水素化反応において高い働きを示す物質である新規水溶性イリジウム錯体触媒を開発したと発表した。現在、水素は主に天然ガスや石油(ナフサ)などの炭化水素やメタノール等の有機資源の水蒸気改質法により、不均一系触媒を利用した反応で製造されている。しかし、炭化水素を原料とする場合は通常700度以上の高温反応条件を必要とし、膨大なエネルギーを要する。一方で、均一系の遷移金属錯体触媒を用い、100度以下の温和な条件下でメタノールと水の混合物から水素を生成する反応では、安全面や反応の簡便な実施の観点からみて欠点があった。今回、新たに開発したアニオン性の水溶性イリジウム錯体触媒を用いることによって、メタノール水溶液からの効果的な水素生成を、温和で望ましい条件下で達成することに成功した。この研究成果は、低炭素社会への移行を進める中で、小規模なオンサイト型水素製造への応用など、波及効果は多岐にわたり、エネルギー社会システムの発展・充実のために貢献すると期待されるという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 京都大学 研究成果 【オンライン情報源2】 京都大学 人間・環境学研究科 プレスリリース(PDF) |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 京都大、メタノール水溶液から水素を生成する新規触媒を開発 |
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日付1 |
刊行日: 2015/06/19 |
要約 | 京都大学は、水素を生成する過程で起こる脱水素化反応において高い働きを示す物質である新規水溶性イリジウム錯体触媒を開発したと発表した。現在、水素は主に天然ガスや石油(ナフサ)などの炭化水素やメタノール等の有機資源の水蒸気改質法により、不均一系触媒を利用した反応で製造されている。しかし、炭化水素を原料とする場合は通常700度以上の高温反応条件を必要とし、膨大なエネルギーを要する。一方で、均一系の遷移金属錯体触媒を用い、100度以下の温和な条件下でメタノールと水の混合物から水素を生成する反応では、安全面や反応の簡便な実施の観点からみて欠点があった。今回、新たに開発したアニオン性の水溶性イリジウム錯体触媒を用いることによって、メタノール水溶液からの効果的な水素生成を、温和で望ましい条件下で達成することに成功した。この研究成果は、低炭素社会への移行を進める中で、小規模なオンサイト型水素製造への応用など、波及効果は多岐にわたり、エネルギー社会システムの発展・充実のために貢献すると期待されるという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】京都大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】京都大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 地球環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 低炭素社会、触媒、エネルギー、京都大学、メタノール、イリジウム |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 85257 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2015/06/23 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=16504 |
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