[報文]大気中窒素化合物の乾性沈着量の地域特性評価

大気中窒素化合物による乾性沈着が地下水汚染に与える影響を考察するため,硝酸性窒素による地下水汚染の深刻な群馬県南東部において乾性沈着量を見積もった。乾性沈着量は,土地利用形態別にパッシブ法により大気中窒素化合物濃度を測定し,この値を用いてインファレンシャル法から求めた。その結果,畜産地域の乾性沈着フラックスは0.8t-N/km2/yrで,農村地域および都市地域の約2倍であった。また,調査対象地域116km2における年間乾性沈着量は59t-N/yrと見積もられ,このうちの47%がアンモニア(NH3)ガス由来で,この地域全体における窒素化合物による乾性沈着の主要因であった。さらに,乾性沈着による地下水汚染への負荷は,生活系からの負荷と同程度の寄与であることが示された。

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