[報文]大型車通過頻度にみられるポアソン分布と振動評価-道路交通振動に関する統計的解析-

千葉県市原市五井南海岸の国道16号において,大型車を中心とした通過頻度および振動レベル分布を求める目的で測定を行った。その結果,次の点が明らかになった。(1)筆者らの実測によれば大型車の通過頻度はポアソン分布に従う。平均値は1分間に約3台であった。(2)測定時間を現行の5秒間隔×100回サンプリング=500秒間に限ると,信号や大型車交通流のゆらぎ等の影響が極めて大きく,これが原因で振動レベルの累積度数分布は直接的に影響を受けている。その意味でも,現行の測定時間は充分ではない。本測定地点における現行評価値:L10は52dB,最頻値は42dBであった。(3)一方大型車に起因するピーク値は53~62dBに分布する。その結果,L10値と苦情実態との乖離は,大型車の通過頻度,サンプリング,測定時間長等を含む評価法が関わっていると考えられる。

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