[報文]位相差・分散顕微鏡による石綿分析の有効性

位相差・分散顕微鏡により,分散色を示す石綿のサイズを明らかにすることで公定法の有効性を検証するため,直接法と間接法を用いて比較検討を行った。  直接法では,スライドグラス上で乾燥させた石綿にカバーグラスをかぶせ,位相差顕鏡で石綿のサイズを直接計測する方法(以下「直接観察法」という)。次いで直接観察後のカバーグラス内に屈折液を浸透させた後,直接観察時と同じ視野における石綿のサイズの測定および分散色の有無を分散顕微鏡にて観測した。  間接法では,直接法で観察された石綿のサイズを詳しく計測するために,直接法による観察時に保存した石綿の画像をA4サイズの写真用紙にカラー印刷し,スケールルーペでその写真上の石綿のサイズを調べて顕微鏡内で計測するサイズに換算した(以下「写真計測法」という)。  その結果,直接観察法では幅1μm未満の細い石綿を観察することができたが,石綿が分散色を示すサイズは幅1μm以上であり,浮遊石綿の分散色をほとんど確認することができなかった。

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