[報文]木質系廃棄物(スギおよびヒノキ樹皮)の有効利用に関する研究

製材工場から多量に排出され,焼却処分に多額の費用を要している木質系廃棄物(スギおよびヒノキ樹皮)について,これら素材が持つ抗菌性および植物生長抑制作用に着目した製品の開発を試みた。  まず,樹皮の持つ抗菌性を利用した樹皮ボードを作製した。これは,ホルムアルデヒドがほとんど発生しない天然成分を主成分とするリグニン接着剤を用いて,既存製法に原料中の水分除去を追加した工程により作製した結果,ホルムアルデヒド放散量がJIS規格のF☆☆☆☆(平均値0.3mg/L以下,最大値0.4mg/L以下)を満たしているとともに,防腐性に優れ,表面加工性も良好であった。  次に,植物生長抑制作用を利用した雑草抑制材を作製した。これは,樹皮に真珠貝殻等の増量材や結合剤を混合し,ペレット状に成形したものであり,フィールド試験を実施した結果,雑草抑制効果に優れていたが,製造機によっては接着剤など製造条件の検討が必要であった。

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